「利益を上げるって、単純だ！」　２０２２年７月６日

梅雨明けをしたとのことですが、蒸し暑い日が続きますね。
来月にはお盆を迎えます。
私の故郷である高知県では、
３年ぶりに「よさこい祭り」が開催されるようです。
多くの踊り子や観光客が訪れる貴重な機会ですので、
地元企業の方は再開を待ち望んでいたようですね。
たくさんの人が集まり、楽しみ、笑い、
高知県・日本に活気が戻ってくれる事を期待しています。

さて、本題です。

私は「売上づくり」の専門家として活動をしていますが、
利益を上げるためには、「売上をつくる」より、
「価値を生まない活動をやめる」方が簡単で速いです。

利益＝売上ー経費　です。

利益を上げる方法は、
①売上を上げる
②経費を下げる
この２つしかありません。

簡単で速いのは、「②経費を下げる」です。

業績が悪い時に「経費削減！」と良く言われませんか？
この経費は「支出」を意味している事がほとんどです。

つまり、「旅費交通費、接待費、消耗品費等の支出を抑えろ！」
という事ですよね？

「経費＝支出」は顕在化しており、分かり易いため、
標的にされる事が多いのです。

この方法は、一時的には効果が出る事が多いのも事実です。
(効果が分かり易いと言った方が良いかもしれません。。)

ですが、そんなに普段から無駄遣いをしていませんよね？
もししているのであれば、
企業理念・社員教育などの根本から見直す必要があります。

「必要だと判断した経費を使っているのに利益が出ない」
という状態なのではないでしょうか？

もっと簡単で効果の高い方法があります。

「価値を生まない活動をやめる」です。

ここで質問をさせてください。
『あなたの一歩、一秒はいくらの価値があると思いますか？』

製造業の方は耳タコかもしれませんね。笑

平均年収に社会保険料等の会社負担額を
加算した人件費を労働時間で割ると、
『約１円／秒』　　です。
つまり、みなさんが何気なく歩いている１歩には、
１円掛かっているんです！

さらに言うと、この１円は人件費＝経費なんですよね。

１円の経費を生み出すためには、どれくらいの売上が必要か分かりますか？
利益率を１０％と仮定した場合、１０円の売上が必要なんですね。

あなたが一歩を歩く度に、１０円の価値を生み出さないと
割に合わないという計算になってしまうんですね。

(分かり易くするために、かなり極端な表現をしている事、ご容赦ください。)

上記のような事を意識して、日ごろの業務を行っていますでしょうか？

無駄な支出を抑える事は、もちろん効果がありますし、絶対にやるべきです。
ですが、「価値を生まない１歩・１秒をやめる」方が遥かに効果が大きく、速いです。

では、「価値を生まない活動」とは何でしょうか？

ずばり、
①ヒト・モノ等が移動する
②モノ・情報等を探す　　　　　です。
この２つの時間は価値を生み出しません。

例えば、ＡラインからＢラインに部品を運ぶのに５歩掛かる場合、
この「５歩＝経費５円」は「価値を生み出さない＝無駄」です。
これが削減出来た場合、経費５円は『利益５円』となります。

また、工具を探すのに５秒掛かっていたのを５Ｓ活動で改善した場合、
『利益５円』が生み出されます。

どうですか？簡単ではありませんか？

ちょっとしたアイディア、改善を積み重ねる事で、
大きな利益を生み出す事が出来るのです。

そして、もう片方の車輪である「売上づくり」をしていくことで、
御社の業績は加速度的に成長していく事が出来るのです。

複雑に絡み合って見える問題も、一つ一つひも解いていけば、
単純な事が多いです。

「当たり前の事を当たり前に続けていく」
これこそが、王道であり、普遍的な成功法則だと信じています。

明るい未来に向けて、価値のある一歩を積み重ねて行きましょう！

では、また次回の配信をお楽しみに♪