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ビジネス現場で段取り力を発揮する方法
これまでご紹介してきた段取り力を実際のビジネス現場(仕事・プロジェクト)にどの様に活かして
いけば良いかをご紹介させて頂ければと思います。
基本、やる事は同じです。
①、徹底的に事前シミュレーションする。
②、各フェーズ毎の潜在リスクを抽出する。
これまでご紹介して来た手法をビジネスの各フェーズ毎、全体を通じて行っていくだけです。
こうすることで間違いなく、手戻りやミスは減少し、成功率は高まります。
例えば、メーカーの新商品開発の場合で考えてみましょう。
①市場(ニーズ)調査
・自社or外注のメリット・デメリット
・費用、期間はどの程度掛かりそうか?
②商品試作・開発
・スケジュール遅れが発生しそうな段階はどこか?
・問題が発生したとして、リカバリー出来る体制、スケジュールになっているか?
・問題となりそうな性能はどこか?
・各段階での合格ラインはどのようにするのか?
③量産試作
・金型や生産機器メーカーの生産納期は遅れないような企業か?
・誰がやっても上手くいく生産工程になっているか?
・誰がやっても品質が担保出来る検査体制になっているか?
・追加発注が必要になった場合に材料、金型、生産機器などは問題無く調達可能か?
④ 量産
・生産遅れが発生しそうな潜在要因はクリアになっているか?材料供給元、天候、休日、ストライキ等
・数量変更が生じた場合の生産調整は可能か?
・気候の変動があった場合に性能は同一に担保出来るか?
⑤物流
・国際問題や気候変動があった場合に、他方法で調達が可能な案を用意出来ているか?
・運送時に損傷が生じた場合の対処方法、責任決定方法は明確になっているか?
・数量変更などが生じた場合の小回り対応は可能か?
⑥発売
・クレーム等の問合せが来た時の対処方法、部署は準備出来ているか?
・在庫切れになった場合の納期などについて、周知出来ているか?
・問題となりそうな点について、事前周知や注意書きなどで明確に出来ているか?
上記の様に、各段階毎での懸念点や確認事項を事前に抽出し、検討しておくのです。
対応方法も決めておくと良いです。
チェックリストを作成しておくと、新商品、新プロジェクト毎に転用出来るので良いかと思います。
前の記事でも書きましたが、一人で考えたのでは視野が狭くなりますし、
自分の不得意分野については想像がしにくかったりしますので、
関係者全員で考え抽出する事が大事なのです。
一度に全員が集まる必要は無く、各段階で検討する毎に、
関係のある部署の方に集まってもらえば良いのです。
①、計画段階では必ず実施して下さい。
②、計画開始後は出来るだけ各段階(フェーズ毎)で見直しを行って下さい。
私は散々、失敗・問題を起こして来ましたが、この手法を徹底して行う事で、
5年間目立った失敗やミスを起こさず、ヒット作も生み出す事が出来ました。
ですので、必ず効果がある方法なので是非参考にして頂ければと思います。
あの日産自動車でも各段階でのデザインレビューを取り入れる仕組みを採用しているようなので
ご紹介させて頂きます。
https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/column/15/417263/082800099/
大きな変更点がある場合だけでなく、小さな変更点のみ場合が実は潜在リスクを
含んでいたりするので、気を抜かず、上記手法を活用頂ければと思います。
もっと具体的に聞きたい事や、質問などがある場合は問合せフォームよりお願い出来ればと思います。
それでは、本日も、「明るく、楽しく、元気よく!!」頑張っていきましょうー!!