ニュース・ブログ
売上づくりのヒントを更新しています。
事業計画書って、なんのために必要? 2022年11月16日
11月中旬となり、街はクリスマスの装いになって来ましたね。
私は現在、生まれて初めての北海道に来ております。
羽田空港から約1時間半のフライトで約10℃気温が変わります。
同じ日本でも、地域によって食べるもの、見るもの、感じるものが
異なるのだなと、しみじみ実感させて頂いております。
しっかりした防寒着で来ましたが、地元の方々は寒さに強いのか、
薄着で過ごされている方が多い印象です。
皆さんは、風邪など引かぬよう暖かくしてお過ごしくださいね。
さて、本題に入ります。
本日は、
『事業計画書は、なんのために必要?』
というテーマでお話をしていきたいと思います。
「事業計画書」という響きは聞かれた事があると思います。
では、
ご自身が主体となって作成された事はありますでしょうか?
そして、
なんのために作成するのか説明出来ますでしょうか?
こんな声が聞こえて来そうです。
・大企業や金融機関が作るものじゃないの?
・大きなプロジェクトの際に必要なんじゃないの?
・私には関係ないものじゃないの?
・頭の中にプランがあれば必要ないんじゃないの?
事業計画書を作成する事に馴染みがないが故に、
上記のような誤解をしている企業が多い実情があります。
ですが、事業計画書というのは決して大企業のみではなく、
中小企業にとっても、大変有益であり発展に寄与してくれるものです。
また、全社的なプロジェクトのみならず、
事業・プロジェクト単位で適用した場合でも高い効果が得られます。
ですので、新規事業を計画する際などにもおススメとなります。
まず、大切な大前提をお話しておきます。
事業計画書はあくまで、「ツール」であり「手段」です。
作成するだけでは、あまり意味を持たないのです。
作成した事業計画書という「ツール・手段」を用いて、
会社の業績を向上させ、理念・ビジョンを成し遂げていく。
これこそが「目的」となるのです。
常に、「目的」と「手段」を分けて認識しておく事をおススメ致します。
事業計画書は次の3点の効果を狙って作成するものです。
①、事業内容を明確にする。
⇒自身の頭の中で描いている構想を整理し、目標や事業内容を具体化します。
頭の中で完璧な構想を創りあげられる天才事業家もいるかもしれませんが、
ほとんどの方は、そうではないと思います。
事業計画書を作成する事で、頭の中で点在しているアイデアを線でつなぎ、
ストーリー性のある骨太の戦略としていくのです。
途中経過で、課題点や付加要素などが出て来ます。それらを削ったり、
付け加えたりする事で完成度の高い事業計画としていくのです。
スケジュールや目標設定、費用対効果を盛り込んだ事業計画とする事で、
計画した事業の進捗管理や経営における意思決定にも活用可能となります。
②、全社員のベクトルを揃える。
⇒御社では、全社員が同じ理念・ビジョン・目標に向かって
進めていますでしょうか?ベクトルが揃っていますでしょうか?
答えが「No」であるならば、事業計画書の作成は有効です。
全社員のベクトルを揃えるための「ツール」として、
事業計画書は活用可能だからです。
事業計画書を基に、下記のような認識を共有するのです。
・どんな会社を目指しているのか。
・なんのために事業を行うのか。
・どんな顧客の課題を解決しようとしているのか。
・どんな成果を目指しているのか。
・どんな特徴をもった製品・サービスなのか。
どんなに素晴らしい事業計画を創り上げたとしても、
意図した通りに実行されなければ意味がありません。
全社員がそれぞれの意図でバラバラに活動している状態と、
ベクトルが揃い、同じ方向に進んでいる状態では。
推進力がまるで違います。
全社員のベクトルを揃えるツールとして、
事業計画書をぜひ利用してみてください。
③、周囲の協力・支援を得る。
⇒自身の事業計画を周囲に理解してもらい、一緒に取り組む仲間を集めたり、
金融機関から融資を受けたりします。
ある会社から協力や出資を求められた場合、
あなたは何を基準に判断しますでしょうか?
事業の実現性は高そうか、見返り・返済がきちんと行われそうか等の点を
基準に判断するハズです。
同様に、あなたが出資や協力を得たいと思うのあれば、
事業の実現性が高い事、返済出来る可能性が高い事を
証明する必要があるのです。
そのために事業計画書が有効となるのです。
こういった効果を狙って作成するものが事業計画書なのです。
まとめると、
『事業計画書とは、宝地図』 です。
成し遂げたい理念・ビジョンがあって、
そのためには事業を成功させる必要がある。
そして、事業成功までの道のりを明確に示した『宝地図』、
それが事業計画書なのです。
・どこへ行きたいのか
・どうやって行くのか
・本当に行けるのか
・その地に敵はいるのか
・必要な資源はあるのか
・どれくらい費用が掛かりそうか
・将来、どんなリスクがありそうか
・その対策はどうするのか
を関係者、そして、周囲の人が
具体的かつリアルにイメージ出来るようにするのが事業計画書なのです。
具体的な記載事項としては、下記内容が一般的です。
①企業の概要
②事業の概要
③事業のコンセプト
④従業員の状況
⑤競合や市場規模など環境面
⑥自社の強みと弱みなど現況
⑦サービスや商品の概要
⑧販売戦略やビジネスモデル
⑨体制や人員計画
⑩財務計画
「事業計画書」という名称が堅苦しく感じる場合は、
みなさんが親しみやすい名称に変更するのも良いかと思います。
業績向上を通じて理念・ビジョンを成し遂げるまでの明確な
「宝地図」を描き、周囲と共有する事は全社レベルだけでなく、
部・課・個人レベルの全てにおいて非常に有効です。
もしあなたの事業が思うような成果を得られていない場合は、
ぜひ取り組んでみてください。
目標達成率、業務効率が飛躍的に向上するはずです。
他方、「③、周囲の協力・支援を得る。」の一つに、
補助金申請時における説明資料としての活用が挙げられます。
直近が応募締切の例を挙げると、下記があります。
小規模事業者持続化補助金 10回目 2022年12月9日
ものづくり・商業・サービス補助金 13次 2022年12月22日
事業再構築補助金 第8回 2023年1月13日
補助金は、条件適合で必ずもらえる給付金などとは違い、
審査があり、採択された場合のみ補助してもらえるのです。
補助してもらえる額が大きい分、条件も厳しめになっているのですね。
その採択されるかどうかのカギを握っているのが、
「事業計画書」ということになります。
事業計画=「宝地図」が明確で実現性があるかがポイントなのです。
審査官が読んだ時に、「この事業は成功する・出資に値する」と
感じる「宝地図」となっているかが勝負なんですね。
「やりたい事」「挑戦したい事」「導入したい設備・システム」があって、
事業計画書作成が不安、忙しすぎて時間がとれない等でお悩みの方向けに、
事業計画書作成、申請支援をさせて頂いております。
まずは、下URLから無料相談のお申込みをして頂ければと思います。
https://wada-enterprise.jp/subsidy/
魅力的で実現性の高い「宝地図」を描いて、
明るい未来を手に入れる旅路に出かけましょう!!
本日の内容は以上となります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
それでは、次回配信をお楽しみに♪