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「自社の哲学に立ち戻る」

先日、誕生日を迎えました。
年齢はただの数字だと思っているので、
あまり誕生日を意識はしていません。
とは言うものの、
多くの方からお祝いのメッセージをいただき、
妻と息子からは絵本のプレゼントをいただき、
感謝にあふれる一日とすることができました。
これだけの人に愛され、支えられ、
生かしてもらえてるんだなと
改めて気付かせてもらいました。
心からありがとう。
さて、本題に入ります。
本日は、
「自社の哲学に立ち戻る」
というテーマで話をしていきます。
・絶対に社会の役に立つと思うんですよね
・でも、資金が足りないんですよね
・出資してくれれば、もっと成長できるのに
こんな相談を、最近よくいただきます。
でも、
私はいつもこう問いかけるようにしています。
「そもそも、
なぜその事業をやっているのですか?」
資金が必要なのはもちろん理解しています。
しかし、
“お金が欲しい”という視点だけで
事業を進めると、必ずどこかで道を誤ります。
なぜなら、お金は目的ではないからです。
お金は、価値をつくった結果として
“後から”ついてくるもの。
これは、私が数多くの経営支援を通じて、
強く実感している真理です。
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「稼げる構造」がない日本の優れた会社たち
日本には、
素晴らしい製品・技術・文化があります。
でも、それらを「稼げる構造」に
変えられていない中小企業がとても多い。
・価格競争で自社の価値を安売りしてしまう
・素晴らしいコンテンツがあるのに、ブランディングが弱い
・知的財産を「守るもの」ではなく「飾り」として扱っている
その背景には、マーケティングの視点や、
知財をお金に変える仕組みの欠如があります。
たとえば、
御社が持つオリジナルの技術やノウハウ。
「他社には絶対真似できない」のであれば
それをどう“稼ぐ力”に変えていますか?
単発で売るのか、ライセンス契約にするのか、
サブスクにするのか。
こうした“構造”まで考え抜かないと、
どれだけ良いモノでも消えていってしまう。
これはとても残念なことです。
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投資家選びは、ビジネスの結婚相手選び
また、
資金調達の相談を受ける中で感じるのが、
「お金を出してくれるなら誰でもいい」
という危うい考えです。
これは、経営における“自爆ボタン”です。
志もノウハウもない投資家に振り回されて、
本来自分がやりたかったはずの事業が、
気づけば短期的な、数字合わせのビジネスに
変わってしまう。
そんな失敗事例を、
私は数えきれないほど見てきました。
重要なのは、
「その人と一緒に、どんな未来をつくれるか」
条件や金額よりも先に、
相手の“哲学”を見ること。
経営とは、人生の時間をかける“冒険”です。
その船に誰を乗せるかは
慎重に、慎重に、見極めてください。
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成長には、情熱と戦略の両輪が必要
多くの経営者は、
「熱い想い」や「課題意識」を持っています。
でも、それだけでは会社は大きくなりません。
成長には、「構造」と「仕組み」が必要です。
つまり、
“やりたいこと”を“できること”に変える
戦略がいるのです。
・顧客の獲得構造をどう設計するか
・営業が自走する仕組みをどうつくるか
・協業先との分業体制をどう組むか
・どのタイミングで投資を入れるのか
このような設計をしっかり持ち、
必要に応じて信頼できるパートナーと組む。
これが「偶然の成長」ではなく
「必然の成長」につながっていきます。
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上場や調達はゴールではなく「通過点」
IPOという言葉に憧れを抱く方も多いです。
でも、私はこう言いたい。
「IPOは目的ではなく、あくまで通過点」
それを通じて
会社を永続的に運営できる構造をつくること。
その先にある、
「自社の力で、日本を元気にする」くらいの
使命や覚悟を持っていないと、
上場してもむしろ苦しむことになります。
むしろ、上場後の方が世間の目が厳しくなり、
経営者としての胆力が問われます。
その覚悟があるかどうか。
それこそが、
「伸びる会社」と「一発屋」の分かれ道です。
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今こそ、自社の「哲学」に立ち返る
世の中はますます不確実で、
変化が激しい時代です。
だからこそ、小さな会社には
“小回り”と“信念”という強みがあります。
今こそ、
自社の原点に立ち返ってみませんか?
・なぜ、この事業をやっているのか
・誰に、どんな価値を届けたいのか
・それを10年後、どう発展させたいのか
この問いに答えられる会社は、ブレません。
そして、強く、しなやかに成長していきます。
変化の激しい現代だからこそ、
一度立ち止まって考えてみることをお勧めします。
それでは、
本日の内容は以上とさせて頂きます。
最後までお読み頂き、
ありがとうございました。
次回配信をお楽しみに♪