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「“仮説の質”を高める生成AIの使い方」

「“仮説の質”を高める生成AIの使い方」

小さいころの記憶はありますか?
私は幼稚園の記憶がうっすらある程度です。

自分もこんな風だったのかなと思いながら
1歳の息子の成長を見守っています。

やはり電車やパドカー、ショベルカーなどの
乗り物が大好きになるんですね。

男の子はみんなそうなのでしょうか。
それとも、親がそんなバイアスをもって
子育てするから好きになるのでしょうか。

どちらにせよ、
電車やショベルカーをみて
興奮している子どもは可愛いものですね!笑

さて、本題に入ります。

本日は、

「“仮説の質”を高める生成AIの使い方」

というテーマで話をしていきます。

このところ、
「新規事業に生成AIを使った方がいいですか?」
と聞かれる機会が増えました。

私はいつもこう答えています。
「使い方次第で、圧倒的に差がつきます」

ただし、ChatGPTで
「新規事業アイデアを出して」と聞いただけ
で上手くいく…という話ではありません。

今日は、
新規事業を本気で成功させたい経営者のために、
“仮説の質”を高める生成AIの使い方を、
実例とともにお伝えします。

◆ その“課題”、本当に市場が求めてますか?

新規事業が失敗する最大の理由。
それは「解くべき課題の設定がズレている」
ことです。

例えば、ある女性起業家が
「災害時にスニーカーに変形するハイヒール」
を開発しました。

自身が東日本大震災のとき40階から
ハイヒールで階段を下りた体験が原点です。

彼女にとっては
“命を守る一足”だったかもしれません。
しかし、購入者からするとどうでしょう?

・地震なんて年に一度あるかないか
・可愛くないデザインを普段から履きたくない
・価格も高い

結果、市場ではほとんど売れませんでした。

これは、
“自分にとってのリアル”が
“市場にとってのリアル”とは
限らないという教訓です。

つまり、
課題設定がバイアスにまみれていたわけです。

◆ 生成AIを“ショベルカー”として使いこなせ

このバイアスから抜け出し、
仮説の質を高めるツールが「生成AI」です。

例として、
「外国人労働者がすぐ離職してしまう」
という課題をAIに構造化させると、
・言語の壁
・文化の違いによる孤立感
・キャリアパスの欠如
・評価制度の不備
・サポート体制の弱さ
といった“幅広い仮説”が一瞬で出てきます。

さらに、それぞれの仮説に対し、
・なぜそれが課題なのか?
・課題の根底にある因果関係は?
・ファクトに基づいているか?
といった深掘りまで、AIが自動で進めてくれます。

これまでスコップでコツコツ掘っていたのが、
ショベルカーで一気に掘り進められるイメージです。

◆ 「広さ」「深さ」「検証性」をすべて満たす仮説とは?

生成AIを使った仮説づくりには、
次の3つの要素が大事です。

広さ:一つの原因に決め打ちせず、
複数の要因を洗い出す

深さ:表層の「~だから仕方ない」を超えて、
因果関係を掘る

検証性:ファクトベースで問い直せるか
(主観や思い込みではないか)

たとえば、
「外国人が辞めるのは言葉が通じないから」
と仮説を立てたとしましょう。

そこから一歩踏み込んで
「では、どの場面で、どう通じなくて、
どう困っているのか?」と問い直す。

すると、
「指示が曖昧で業務エラーが起きやすい」
「社内に相談相手がいない」など、
行動につながる示唆が得られるわけです。

こうした構造化を30分で一通り回せるのが、
生成AIのすごさです。

◆ 課題を明確にすると「営業資料」まで作れる

仮説が明確になると、
営業資料まで自動で作れてしまいます。

たとえば、AIに
「ドローンにアームを付けた技術があります。
どんな市場に刺さりそうですか?」と尋ねると、
・遠隔地への医薬品輸送
・建設現場での高所作業の自動化
・災害現場での物資ピックアップ
などのユースケース(使い道)が出てきます。

さらに、その市場規模、プレイヤー、競合比較、価格帯、
営業トークスクリプトまで、一通りつくれてしまいます。

もはや、
アイデアから仮説検証、営業資料作成まで
1人で1日で回せる時代なのです。

◆ “速く、深く、バイアスなく”が令和の新規事業開発

生成AIを使うことで、新規事業開発における
・仮説の立案スピード
・検証の精度
・行動の再現性
が、これまでの比ではないレベルに到達できます。

もちろん、
AIが全部やってくれるわけではありません。

しかし、適切な問いを立て、構造化し、
行動に落とすまでの流れを
“誰でも”実現できるのは、革命的です。

新規事業に正解はありません。
けれど、「正しく間違える」ことはできます。

そのためには、
「質の高い仮説」と「素早い検証の繰り返し」が必要です。

そしてその“仮説の質”こそが、今、
生成AIによって飛躍的に高められるようになっています。

ぜひ、革命のショベルカーを使って、
質の高い新規事業立ち上げをしていきましょう!

それでは、
本日の内容は以上とさせて頂きます。

最後までお読み頂き、
ありがとうございました。

次回配信をお楽しみに♪