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「事業計画、見直してますか?」

「事業計画、見直してますか?」

4月になり、新年度を
迎えられた方も多いのではないでしょうか。

春は旅立ちの季節でもあり、
始まりの季節でもあり、節目となる季節ですよね。

卒業式終わりの学生や
新しいスーツを着た新入社員を街で見ると、
こちらまで清々しい気持ちにさせてもらいます。

いつまでたっても挑戦し続けられる
フレッシュな人でありたいものですね!

私はこの春から大学2年生になります。笑

さて、本題に入ります。

本日は、

「事業計画、見直してますか?」

というテーマで話をしていきます。

今日は、経営に携わる方にとって、
「耳が痛いけど、聞いてよかった」
と言っていただけるような話をしていきます。

「うちはなんとか黒字だから大丈夫」
「売上も前年より増えてるし、順調順調」
なんて思ってる経営者の方にこそ、
読んでほしい内容です。

なぜなら、今は利益が出ていても、
「計画がない」会社は必ずと言っていいほど
数年後には苦しくなり、困っているからです。

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■「事業計画?うちには無縁」と思っている方へ

先に結論を言います。
✅ ビジョンがない経営は、
 地図を持たずに旅に出るようなものです。

✅ 事業計画書は「絵に描いた餅」ではなく、
 「餅の作り方」のマニュアルです。

✅ 利益は“逆算”で作れます。
社長の給料もコントロールできます。

多くの中小ものづくり企業を支援するなかで、
「計画を立てたってどうせ予定通りいかない」
という声をよくお聞きします。

確かにその通りです。
予定通りにいかないのが経営です。

でも、それを理由に
“計画を立てない”のは間違いです。

むしろ、予定通りにいかないからこそ、
「なぜズレたか?」 「どう調整するか?」
を考えるために、計画は必要なんです。

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■売上が2割アップすれば、利益は1.6倍になる

ちょっとしたシミュレーションをしてみましょう。

例えば、
売上が1億円で、原価率60%。
粗利が4,000万円で、
固定費が3,500万円の会社だとします。
つまり、営業利益は500万円。

ここで、売上が2割上がって
1億2,000万円になるとどうなるか?

原価(60%)が7,200万円になり、
粗利は4,800万円。

固定費は大きく変わらないので、
4,000万円だとすると、利益は800万円になります。

2割しか売上を上げていないのに、
利益は1.6倍になるのです!

これが、
「固定費は変わらない」「原価率もほぼ一定」
の特徴をもつ製造業の強みです。

「利益は運じゃない。作れるものだ」
という感覚を持っていただければと思います。

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■役員報酬は“最後に決める”のが賢い社長

「いくらもらえば、会社にちょうどいいか?」

この問いに、
はっきり答えられる社長は少ないです。

ですが、
損益計算書ベースで経営計画を作れば、
役員報酬の“ちょうどいい額”が見えてきます。

逆に、利益をたくさん出せば出すほど、
法人税は増えるし、株価も上がる。

上場や事業売却を目指すなどの場合は
株価をあげていくことは大切です。

しかし、
事業承継を考えている社長にとっては
デメリットになる場合があります。

「社員や自分にちゃんと給料で還元しながら、
法人には利益を“出しすぎない”」

これが、
事業承継を考えている中小企業にとっては
一番の経営戦略だったりするんです。

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■“利益から逆算”する計画の落とし穴

専門家の中には、
「利益目標から売上を逆算せよ」
と言う人もいます。

この場合、現実離れした数字になりがちです。

例えば、
利益3,000万円を目指して逆算すると、
売上がいきなり1.8億円必要になったりします。
「そんなの現実的じゃないよ」
と思いますよね?

その通り。だからこそ、
売上→原価→粗利→固定費→利益という順で、
現実的に積み上げていくのが正解。

銀行だって、非現実的な数字の計画書を見て、
評価すると思いますか?

逆です。
むしろ、「この計画は信用できない」と思われ、
マイナス評価を受けることもあるんです。

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■銀行評価は「事業計画を持っているか」で決まる

地銀や日本政策金融公庫などの金融機関では、
融資の際に事業計画書の提出を求められます。

融資面談は、“夢を語る場”じゃなくて、
“返済できる会社かどうか”を見られています。

そして、
ちゃんとした事業計画書を作っているだけで
融資を受けられることもあります。

逆に、「現実性がない計画」だったり、
「根拠がない売上予測」だと、マイナス評価。

明るい未来を語るなら、
その根拠もセットで語るようにしましょう。

それが、
「ちゃんとした経営者だ」と見られる秘訣です。

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■「作ったら終わり」じゃない。都度見直すことが大事

事業計画の話をしていると、
「一度作ったら終わり」という方がいます。

違います。

むしろ、
「都度、修正すること」こそが大事なんです。

事業計画は作るものではなく、使うものです。

固定費が増えたのか、売上が減ったのか、原価率が変わったのか。

何が変わったのかを“分析する道具”として、事業計画書は超優秀です。

それに、
来期の利益・税金の予測もできるので、
節税もしやすくなります。

「決算直前に“あわてて節税”する」
経営から卒業しましょう。

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■最後に:社員を幸福にするために、社長がやるべきこと

結局、経営ってなんのためにやってるんでしょうか?

利益を出すため?売上を上げるため?

違いますよね。
社員も社長も、社会もみんなが
“豊かで幸福になる”ためにやるんですよね?

だからこそ、事業計画は
“利益を残すこと”だけが目的ではなく、
「どうやったら、社員の給料を上げられるか」
「どうやったら、実現的な目標を立てられるか」
を考えるツールにしてほしいんです。

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■おわりに:一人で作る必要はない
最後に。
「計画書を作りたいけど、やり方がわからない」
「数字の組み立てが苦手で…」
そんな方は、無理に一人でやろうとしなくて大丈夫です。

事業計画づくりは、
専門家と一緒にやった方が早いし、確実です。

私のところでも、
売上アップや財務体質強化のために、
事業計画づくりをサポートしています。

「うちもちゃんと明るい未来に向けて、
地図を描いてみたい」

そう思ったら、ぜひご相談ください。

一緒に明るい未来への地図を
描いていきましょう!

それでは、
本日の内容は以上とさせて頂きます。

最後までお読み頂き、
ありがとうございました。

次回配信をお楽しみに♪